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『万博学 Expo-logy』第3号に共著者として参加しました

このたび、当センター代表理事、脇山真治が共著者として執筆に参加した『万博学 Expo-logy』第3号(思文閣出版)が刊行されました。
本号のテーマは「大阪万博前後の世界」。従来の視点を超え、七〇年大阪万博を軸にさまざまな万博や関連テーマを掘り下げています。

執筆した小論は、「万博の日本館から見える展示映像アーカイブの意義-保存されない映像」というタイトルです。万博パビリオンの展示映像が抱える保存の課題について考察し、そのアーカイブ化の重要性を提言しています。

万博研究や映像アーカイブにご関心のある方にとって、きっと興味深い内容となっているはずです。ぜひお手に取っていただければ幸いです。

書籍の詳細や購入については、思文閣出版の公式サイトをご覧ください。
万博学/Expo-logy 第3号|出版|思文閣 美術品・古書古典籍の販売・買取、学術出版

日本で万国博覧会が語られるとき、当然のように七〇年大阪万博が中心に据えられる。今号ではそうした見方を相対化し、前後する時期に開かれた一連の万博を視野に収め、カナダの脱自治領化、沖縄の平和祈念公園、ヨーロッパ統合、皇室外交といった従来は万博と結びつけられてこなかったテーマから、この時代をとらえなおす。創刊号から続く「戦後万博特集」の第三弾。
さらに、万博学研究会メンバーやゲスト執筆者による最新の万博研究、研究展望、コラムのほか、パビリオンにおける展示映像のアーカイブに関する提言など、多彩な論考を収録する。

〔内容目次〕
【特集】大阪万博前後の世界
カナダ史と万国博覧会―モントリオールと大阪にみる脱自治領化と脱植民地主義の表象(鈴木健司)
沖縄国際海洋博覧会と平和祈念公園の成立―大濱信泉と稲嶺一郎の活動から(君島彩子)
〔対談〕「昭和四〇年代論」の可能性―大阪万博前後の社会相(福間良明・飯田豊)
万国博覧会における欧州共同体の「結集」―沖縄(一九七五)・ノックスヴィル(一九八二)・つくば(一九八五)・バンクーバー(一九八六)を中心に(能勢和宏)
高松宮と万国博覧会―戦後の皇室外交におけるブリュッセル万博をめぐって(牧原出)

万博の日本館から見える展示映像アーカイブの意義―保存されない映像(脇山真治)